平成16年6月21日、PCM Tokyoグループ(三好・大迫)で、PCM手法の紹介セミナーを開催しました。

場所はマイクロソフト株式会社の新宿オフィスで、MPUF(MSプロジェクトユーザーズフォーラム)の会員の方を対象に、『日本が育てた参加型プロジェクトマネジメント手法〜 プロジェクトサイクルマネジメント(PCM) という題目で開催しました。

当日は台風6号の接近で暴風雨に見舞われ、参加者の出足が心配されましたが、40名以上の方が出席されました。

 

                                                                                                           

会場となったマイクロソフト新宿オフィス

 

お昼の部ではボランティアでモデレーターをしていただける方に少人数で講習を受けていただきました。

(右が講師の大迫氏)

 

ボランティアモデレーターの方々はとても熱心、しかも優秀な方々でした。

 

さぁ、これからいよいよ本番(夜の部)の開始です。

 

夜の部ではPCMの概略を説明した後で・・・・・

(概略は筆者-三好-が説明しました)

 

6名づづのグループに分かれて、PCM参加型計画立案の体験をしていただきました。

 

関係者分析を進める参加者の方々。

 

問題分析を進める参加者の方々。

 

目的分析を進める参加者の方々。

 

プロジェクトのアプローチを議論する参加者の方々。

 

最後にお互いの結果を発表していただきました。

 

今回はあくまで紹介でしたが、みなさん楽しんでいただけたようでした。

 


 

こちらがアンケートの結果です。

Q1. 今回のセミナーに参加して

・大変満足した               = 5 名 (15%)

・満足した                      = 24 名 (73%)

・あまり満足しなかった    = 4 名  (12%)

・全然満足しなかった      = 0 名 (0%)

 

Q2. PCMは自分の仕事に

・使えそうだ               = 30名 (91%)

・あまり使えなそうだ    = 3名    (9%)

 

 

非常に好感されており、今後PCM手法が広まっていくことが期待されます。

 


 

参加者の方々からいくつかの質問がありましたので、以下に回答を掲載させていただきます。

 

 

- 参加者の方々からいただいた質問への回答 -

 

Q: PDMの記入例があると良い。特に投入欄の書き方がわからない。(S.N.さん)

 A: 投入欄は、人員、機器、資材、資金などの項目ごとに、どのような人材が何人月、どのような機器が何台と具体的に記入します。なお、PCMハンドブックにPDMの書き方や例が載っています。ご参照ください。「ライブラリー」からダウンロードできます。

 

Q: プロジェクトのプロフィットなど数値で書きにくいものはどのように評価するのでしょうか? (H.I.さん)

 A: PCMハンドブックの代替指標の説明(p.12)をご覧ください。また、定量的指標の設定の仕方についても、同ハンドブックをご参照ください。またPCMの評価では、評価グリッドという評価をデザインするツールを使用します。詳細については是非研修をお受けください。

 

Q: 立案部分ではなく実施管理の手法について興味があります。(S.M.さん)

 A: PCMの実施管理はPDMを中心に管理をしていくことになります。これについてはいまPCM-iという実施監理の手法を開発中であり、近日中に公開する予定です。ご期待ください。

 

Q: もし分析が不十分だと途中でわかった場合は前の段階へもどることはできますか? (K.S.さん)

 A: できます。但し時間的な制約がある場合は、前の段階の分析の不足部分を確認する程度にして、前に進むこともあります。

 

Q: 若手社員でも今回のような研修を行えるのでしょうか? 今回の参加者は経験者が多いようでしたので。

 A: はい。PCM研修は大学生を対象にしたこともあります。基本的に字が書ける人であれば、だれでも参加できますし、さらに論理性やプロジェクト作成方法を学ぶことができるので、社員研修には最適です。

 

Q: モデレーターの存在が大きいと思うが、どう育成するのでしょう?

 A: PCM研修を一通り受けていただき、そのあとは研修講師のアシスタントとして研鑽をつんでいただくのが確実かつ早道です。興味がおありの方はPCM Tokyoにご連絡ください。

 

Q: 参加者の協力が十分でないと意見が分散する感じがする。(M.M.さん)

 A: 参加者の協力は重要なファクターです。但し、PCM計画立案では、意見の分散は悪いことではありません。PCMワークショップの分析段階では、様々な意見を出してもらうことが重要です。それらの様々な意見をカードを使って視覚化し、かつ論理性で整理していきます。もちろん対立関係がワークショップ自体をも壊してしまう恐れがある場合は、別々のワークショップを開いて段階的にすすめていくなど工夫が必要です。

 

Q: オススメの参考資料は?M.K.さん)

 A: 当ホームページの「ライブラリー」にいろいろと資料がそろえてあります。

 

Q: PCM使用時の不具合点は? (T.A.さん)

 A: PCMは計画・実施・評価をPDMという共通フォームで管理運営していきましょうということです。よってPDMが不十分である、または共通フォームとして関係者に認識されていないと、PCMの利点は活かせません。

 

Q: 一般企業においてどのくらい活用されていますか?

 A: ODA(政府開発援助)で仕事をしていくプロジェクトマネージャーとしてはPCMの知識は必須です。ODA以外の日本企業では電力会社などが社員研修としてとりいれていますが、日本では中核的なプロジェクトマネジメントのツールとしてはまだ広まっていません。但し、日本ではプロジェクトマネジメント自体が発展途上の段階であり、今の米国で民間企業などにもPCMが広まってきていることをみると、今後日本でひとつのマネジメント手法として普及されることが期待できます。

 

同じ内容の質問は集約させていただきましたこと、ご了承くださいませ。

参加者の皆様、そしてご質問をいただいた方、本当にありがとうございました。

また、本紹介セミナーを開催していただいたMPUFの皆様のご尽力に心から感謝いたします。

平成16年6月22日

三好崇弘 & 大迫正弘