ザンビアPMAZでのPCM紹介セミナーの報告

 

2006年11月12日、ザンビア唯一のプロジェクト・マネジメントを専門とするNPO、PMAZ (Project Management Association of Zambia) で、PCM紹介セミナーを実施しました。担当は、ザンビアにJICA長期専門家として派遣されている三好です。

 

PMAZのオフィスはこのタワーの中の一室にあります。
最初は実体のないNPOかなと思ったのですが、ちゃんとオフィスがありました。
フルタイムメンバー(といっても副業はしている)が2名。現在、正会員は40人程度。会費もとっています。
IPMA (International Project Management Association :ヨーロッパのPM 組織)の傘下です。

 

開始予定は9時だったのですが、メンバーがなかなか集まらない。
「とりあえず始めましょう」と言ってもなかなか始まらない。
なぜか・・・。
それはテレビ局を呼んでいたからなのです。 

始まったのは10時でした。
まずはPMAZのPresident の挨拶。15分以上ありました。(長かった・・・)

 

さて、やっと本番、と思ったら、Secretaryが「今日のザンビアにおけるPM の課題について」という発表を始めました。

発表の内容は、「PMは大切だ。我々の存在は重要だ。でも予算がないので政府は補助するべきだ。」(よくあるパターン) 

この発表後、テレビ局チームは撤収。
あれれ、私のセミナーは撮らないの???

 

やっと発表タイムが終わり、PCMセミナーの開始です。

まずはおなじみ飴玉交換ゲーム。

どこでやってもこれは好評です。 

いままで仏頂面をしていた人たちが、ニコニコしています。

 

最初に理論の説明。

今回の参加者はPM の基礎知識のある人たちなので、PM とPCM の関係についても説明しました。

PCM は戦略を中心に、PM は運営を中心にカバーするもので、これからのマネジメントを勉強する人は両方の知識が必要、という話をしました(我田引水?)。

 

さっそくグループワークです。

事例は、KSM (Kamoara Shopping Market) というショッピングモール(実在する)の集客が減ってきていることを受けて、その問題解決のためのプロジェクトづくりです。

 

 

問題分析です。

「KSMの集客数が減少している」という中心問題から問題の原因を分析していきます。 

参加者の多くは民間企業で働いている人たちなので、なかなか面白い議論が繰り広げられました。

 

次に目的分析です。

問題系図を見ながら、どのような方策が必要かを考えて、プロジェクト案を練っていきます。

 

 

開始が遅れたこと、また発表(PMAZのテレビ局への宣伝)が長かったことなどから、実際には1時間30分のセミナーでしたが、参加者全員が楽しんでいたようです。

最終的には25人程度の参加者となりました。(女性は3人。プロジェクト・マネジメントって男が多いですね。ジェンダー問題?)

最後にアンケートを書いてもらいました。

 

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今回のアンケートの結果です。

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答えてくれた方
 (1) 学生(就職経験無し)        1名 
 (2) 学生 / 就職者)               6名 
 (3) 就職者                         11名 
 (4) その他 (self-employed)    2名

質問1. 今回のセミナーの満足度
 (1) かなり高い            4名
 (2) 高い                   14名
 (3) まあまあ               1名
 (4) あまり高くない        0名
 (5) 未回答                 1名

 肯定的な回答の理由
 ・ 問題を見つけ出し解決するための方法を身につけられた。(同様1) 
 ・ 多くを学べた。(同様2)
 ・ ログフレームの考え方の説明がとてもクリアでより理解できた。(同様1) 
 ・ 構成がよかった。 
 ・ 学ぶことが多く、啓蒙(eye-opener)されたセミナーだった。
 ・ とても良いプレゼンテーションだった。
 ・ 自分の考え方を広げてくれた。
 ・ モデレーターの人がとても良かった。時間は足りなかったが。
 ・ コストを下げて、限られた時間の中で結果を出す方法を知ることが出来た。 
その他の理由
 ・ 基本が多かったので、もっと深く知りたい。
 ・ いくつかの考え方はすでに知っていた。
 ・ 時間が足りなかった。(同様1)

質問2: PCM手法の自分の仕事/プロジェクトへの活用可能性
 (1) かなり高い       8名
 (2) 高い                5名
 (3) まあまあ          6名
 (4) あまり高くない   0名
 (5) 未回答             1名

肯定的な回答の理由
 ・ 自分の日々の仕事に今日の知識を使えるようになると思う。
 ・ 研究員として働いているので、特に社会調査などに使える手法だ。
 ・ 簡便で実践的な手法だ。(同様1)
 ・ プロジェクトマネジメントを勉強しているので、とても勉強になった。
 ・ 自分はプロジェクトの計画から評価までのサイクルを担当しているので。
 ・ NPOに勤務しているのでとても有益な手法だと思う。
 ・ これでプロジェクトの運営がよりしやすくなる。
 ・ 自分のプロジェクトマネジメントに使える考え方やツールだと思う。(同様1)
 ・ 自分の部下達の仕事の管理に使えると思う。
 ・ 政府やドナーの支援によるプロジェクトにも多く携わっているので。
 ・ とても実践的だと思う。
その他の理由
 ・ もっと勉強して、実際に使えるようになりたい。(同様1)
 ・ 無職なので。
 ・ 自分の会社はプロジェクトで管理していない。

質問3: 今後、本格的なPCM研修を
 (1) お金を払ってでも受けたい。   14名
 (2) 無料だったら受けたい。          5名
 (3) 良くわからない。                    1名
 (4) 受けたくない/必要ない            0名

肯定的な回答の理由
 ・ もし受講料が高くても、参加したい。
 ・ プロジェクトの計画に有効である。
 ・ とても教育的なので。(学ぶことが多い)
 ・ プロジェクトマネジメントのツールとしてとても有益なものだから。
 ・ すでに勉強は始めているので。(すでに自分で他の研修で学んだという意味?)
 ・ フルタイムのPCM研修が必要だ。自分の仕事に活用したい。
 ・ 自分のキャリアを磨き、組織が改善されるのであれば、どんなことでもしたいと思う。
 ・ より良いプロジェクトマネージャーになりたいので。
 ・ PCMをより理解することで、自分のキャリアにつなげたい。
 ・ PCMをもっと勉強したいので。(同様1)
 ・ 専門性を持つ実践者になりたい。

他の理由
 ・ いまは自費で勉強しているので、有料だと払えない。
 ・ 他の勉強ですでに多くを出費しているので。
 ・ 払うお金がない。

質問4: コメントまたは質問をお願いします。
 ・ 今回のワークショップに感謝します。また同様のものがあったらうれしいです。
 ・ PCMの資料を是非、送ってください。(同様1)
 ・ 導入部分(飴玉交換)が良かった。
 ・ とても有益なセミナーであった。(同様1)
 ・ グループワークセッションはとても面白かった。もっと続けたかった。
 ・ セミナーは楽しめました。
 ・ とても学ぶことの多いセミナーだった。
 ・ 新しい考え方に目を見開かされました。
 ・ 研修をうけるためには誰にどのようにコンタクトしたらよいですか?(同様1)
 ・ 今日のような様々な職種の人々が集まる場所をもっと提供してほしい。
 ・ 有料でも安くしてほしい。
 ・ ワークショップは実践的でよかった。
 ・ 全体的に良かったと思う。

終わりに
ザンビアでもプロジェクトマネジメントを勉強しよう、スタンダード化しようという動きが出てきています。PMAZはそのパイオニアになるでしょう。違う国の人、違う業界の人たちが Project Management という同じコンセプトで話しができることはすばらしいことだと改めて感じました。今回も、予想に反して「お金を払っても研修を受けたい」という人が全体の3分の2を超えたことに、PCMの将来性を感じました。 今後ですが、三好のザンビア滞在中はPMAZと様々な交流をしながら、PCM Tokyoの活動を促進していきたいと思います。

エピローグ
このセミナーがテレビ局のニュースでちょっとだけ流れたそうです。でもPMAZのことだけだったみたいです。