2006年10月28日に、ザンビア国の首都ルサカにある、NIPA(National Institute for Public Administration)という専門短期大学で、PCM紹介セミナーを実施してきました。

担当は、現在、ザンビアにJICA長期専門家として派遣されている三好です。

                                                                                                                  

 

NIPAはルサカの中心地にあります。学生は約500名。 

名前のとおり、専攻は行政学が中心です。

法学部や保健学部もあります。

さらにプロジェクトマネジメントの専攻学科もあります。

 

恒例の「飴玉交換自己紹介ゲーム」をやってから、PCM の理論部分を説明。 

今回は23名の生徒さんが参加しました。

生徒といっても、1/3 は社会人入学の人たちです。

 

事例は、ルサカに実際に存在する「カモアラ」という地元マーケットについての再開発プランを考えるという設定にしました。

生徒はマーケットの管理組合の組合員という設定です。

 

まずは問題分析で、どのような問題がどのような構造にあるかを分析します。

短時間でしたが、系図はなかなか良い物ができたと思います。

 

ひとつのグループに発表してもらいました。

この後、質疑応答で議論が白熱し、なかなか議論が終わらない。

結局、三好がストップをかけたぐらいに皆さん、真剣でした。

 

さて次は目的分析です。

「マーケットの集客数が向上する」 という中心目的で、分析を進めてもらいました。

 

たまに議論の中に入って、議論の交通整理をしました。

(本当にザンビア人はお話好き。話しているばかりで、なかなかカードがでません。)

最後はログフレームを部分的に作って時間切れで終了となりました。

 

皆さん、本当に真剣そのもので、3時間のセミナーはあっという間に終わりました。

最後にアンケートを書いてもらいました。

 

 

最後に記念撮影。

 

セミナーも終わって、片付けもして、ホッとして校舎を出たら、何人かの参加者がログフレームについて議論をしていました。

本当に熱心で、セミナーをやった甲斐があったというものです。

 


アンケートの結果です。(有効回答23名)

答えてくれた方 
(1) 学生(就職経験無し)13名 
(2) 学生(就職経験あり)10名 
(3) その他 0名

質問1. 今回のセミナーの満足度 
(1) かなり高い 7名
(2) 高い 13名 
(3) まあまあ 3名 
(4) あまり高くない 0名 

(肯定的な回答の理由) 
・ 特にログフレームに関して、自分が疑問と思うところはすべて答えられていた。
・ たくさんのことを学ぶことができた。(部分的にわからないこともあったが) 
・ 以前はログフレームについて懐疑的であったが、今日いろいろなことが明快になった。 
・ 情報量が多く、疑問にも答えてくれた。 
・ クラスで学んだ知識について、このセミナーを通じて、新しい発見があった。(同様* )
・ PCM全体について疑問におもっていたことがクリアになった。 
・ プレゼンテーションがわかりやすかった。 
・ プロジェクトマネジメントサイクル(?)が理解できた。 
・ モデレーターが良く準備をしていた。 
・ とてもインターアクティブなセミナーであった。もっとインターアクティブだと良い。 
・ プロジェクト立案にいくまでの分析部分が、プロポーザルを書くときに参考になったから。 
・ PCMやログフレームなど新しい知識を得ることが出来た。(同様**) 
・ このシステムはとても簡略で理解しやすく、またプレゼンテーションも良かった。 
・ 特にログフレームについて学ぶことが多かった。 
・ とても実践的でグループワークがよかった。 ・ 自分の知識が増えた。 
・ とても良かったが、時間が足りなかった。 (その他の理由) 
・ PCMに関して基本的な部分は理解できた。 
・ 基本的ではあるが知識が増えた。

質問2: PCM手法の自分の仕事/プロジェクトへの活用可能性 
(1) かなり高い 7名 
(2) 高い 9名 
(3) まあまあ 5名 
(4) あまり高くない 1名 
(5) 未回答 1名 

(肯定的な回答の理由) 
・ とても明快で実践的なツールであるため。 
・ 理解しやすく利用しやすいツールである。 
・ 高レベルにスタンダード化されたツールで活用しやすいと思う。 
・ 何をするか明確に説明されていた。 
・ とても専門的なのに簡単に使えそうなので。 
・ 計画の質の改善につながりそうだ。 
・ 主な領域をほとんどカバーしており、多くがプロジェクトマネジメントでそのまま使える内容であった。 
・ 一般産業のプロジェクトでもこのようにモニタリングできるようなツールが必要である。 
・ 学んだことは実践的で活用できると思う。 
・ プロジェクトの計画モニタリング評価とすべてで使えそうだ。 
・ 自分が関わったプロジェクトはほとんどが参加型であった。 
・ 自分が計画しているプロジェクトに使えそうだ。 
・ 灌漑プロジェクトや建設プロジェクトに使えそうだ。 
・ ほとんどのプロジェクトで使えそうだ。 
・ 環境分野のコンサルタントとして仕事をしている。使えそうだ。 

(その他の理由) 
・ 完全に理解したと思えないので。 
・ 基本的な部分は理解できた。 
・ IT企業なので。(具体的な活用方法のイメージが浮かばないということか)でも、モニタリングは使えそうだ。 
・ ルーティンワークが多いので。 
・ いまの政府はトレーニングが不十分な人材を登用しているため。(理解されないということか)

質問3: 今後、本格的なPCM研修を 
(1) お金を払ってでも受けたい。 16名 
(2) 無料だったら受けたい。 7名 
(3) 良くわからない。 0名 
(4) 受けたくない/必要ない 0名 

(肯定的な回答の理由) 
・ 自分の専攻しているプロジェクトマネジメントで使える内容である。 
・ 将来の仕事につながる手法である。 
・ 自分の専門知識が拡充できる。スキルアップになる。(同様* )
・ 自分のキャリアと人生に有益である。(同様1名) 
・ 国内でなく国際的な理解にもつながるため。 
・ 財務的な問題をやりくりして是非参加したい。 
・ PCMはとても興味深い手法で、お金をはらっても参加したい。 
・ まずはプロジェクトに実際に活用することが基本である。 
・ もっと学びたい。 
・ 自分のプロジェクトに使えそうなので。 
・ 自分の開発学の領域に使えそうだ。 
・ とても興味深いツールであるため。 

(他の理由) 
・ 研修をうけられるほど収入を得ていない。財務的な問題。(同様5名) 
・ 雇用者が払ってくれるとは思えない。

質問4: コメントまたは質問をお願いします。 
・ PCMの知識を教えてくれてありがとうございました。今後も続けてください。 
・ PCMに関するセミナーをしてくれたモデレーター(三好)に感謝します。 
・ この研修はとても有益でした。 
・ このようなセミナーはもっと多くのひとが参加するように奨励されるべきです。 
・ モデレーター(三好)がNIPAで教えてくれると良い。 
・ このワークショップはとても興味深かった。 
・ 三好さん、とても良いモデレーターとして、ありがとうございました。ワークショップを本当に楽しむことができました。とても学ぶことが多く、もっと参加したかったです。 
・ とても学ぶことが多いワークショップでした。三好さんありがとうございました。 
・ 領域をカバーするにはもっと時間が必要だ。現在実施中のプロジェクトへのPCMの活用法も紹介してほしい。 
・ PCM-Tokyoは、良いプロジェクトプロポーザルに投資をしてくれるような組織ですか? 
・ 新しい知識を得ることができました。もっと多くの学生が参加できるといいです。 
・ 三好さんはすごいモデレーターです。 
・ 本格研修ですべてをカバーすると全体で何日かかりますか? 
・ このようなとても良いセミナーに時間を割いていただいてありがとうございました。 
・ とても良かった。続けて欲しい。 
・ PCMの主な特徴は何か。またインターネット以外に教材へのアクセスはあるか? 
・ 手法の紹介までということであったが、十分楽しめました。次回も参加したいです。 
・ この手法はとても良い。理解しやすくまた実践的である。 
・ このような学ぶことの多いセミナーを実施していただいてありがとうございました。 
・ また同様のセミナーがあったらまた参加したい。 
・ 時間が十分でなかった。もっと時間が欲しい。(同様1名)

 

今回は海外で初めてのPCM-Tokyo活動でしたが、参加者はとても熱心で、なによりも「お金を払っても研修を受けたい」という人が過半数を超えたことに驚きました。ザンビアでは研修やワークショップは基本的に無料という文化なので、それだけPCMの可能性を買ってくれているようで、うれしいかぎりです。
最後になりますが、今回のセミナー実施を快諾していただいたNIPAのプロジェクトマネジメント講師のMr. Sidonoには感謝を申し上げます。(といっても日本語でわからないので、英語でメールしておきました。)

2006年10月28日

三好崇弘