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2010-03-02
JICE東京 PCM手法研修(モニタリング・評価編)の報告 (2010.2.6-7)活動報告
 平成22年2月6日(土)〜7日(日)に、JICE本部(東京西新宿)において、PCM手法研修(モニタリング・評価編)が開催されました。昨年10月に開催された計画立案編に続くもので、PCM Tokyoから大迫がモデレーター、武田と永井が副モデレーターとして参加しました。
 今回の受講者は14名。全員昨年の計画立案編の修了者です。前回と合わせて4日間で、PCM手法の概略を一通り学んでいただくことになります。


 PCM手法(Project Cycle Management)は、プロジェクトの計画・実施・評価という一連のサイクルをPDM(Project Design Matrix)と呼ばれるプロジェクト概要表を用いて運営管理する手法です。参加型計画手法(PP: Participatory Planning)とモニタリング・評価手法(M&E: Monitoring and Evaluation)で構成されています。

 今回の研修で学ぶ「モニタリング」は、プロジェクトの実施段階において、PDMや活動計画表に照らしてプロジェクトの実施状況を継続的に把握し、必要に応じて計画内容を修正することです。
 「評価」は、プロジェクトを評価5項目(妥当性・有効性・効率性・インパクト・自立発展性)の視点に基づき体系的かつ客観的に分析・判断し、開発援助プロジェクトの改善に生かすことです。(評価5項目とは、日本も設立(1960年)当初から参加している経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)が評価の基本として1991年に提唱したものです。)

 みなさんも「政策評価」、「行政評価」などという言葉を聞いたことがあると思いますが、国内では、1990年代の後半から、地方分権や中央省庁改革、行財政改革などのさまざまな改革論議の中で「評価」がクローズアップされました。
 2001年には、「行政機関が行う政策の評価に関する法律」が成立するなど、現在では、政府やほとんどの自治体において、その政策や事業などについての「評価」が行われています。

 一方、政府開発援助(ODA: Official Development Assistance)の世界における「評価」には、もっと長い歴史と研究や実績の蓄積があります。
 1970年代には国際的に評価の重要性に関する認識が高まり、1980年代になると、DACや他の国際会議などで評価に関する議論が本格的に行われるようになりました。
 その後、ODA の評価は、ODA の効果や効率性を向上するための手段として、また、本国から遠く離れた外国で行われるODA に対して自国の国民に対する説明責任(アカウンタビリティ)を果たす手段として、徐々にその重要性を増してきました。
 これに伴い、従来開発援助の実施プロセスとは別途行われてきた評価活動が開発援助のシステムの一部として組み込まれるようになりました。
(参考文献 外務省経済協力局評価室作成 ODA評価ガイドライン)

 PCM手法は、こうした中で開発されたプロジェクトの計画・実施・評価手法です。その参加性、論理性や一貫性は、国内における評価手法には見られない、いわば世界標準といえるものです。

 さて、研修は4か月前に行った参加型計画手法の復習から始まり、モニタリングの研修に進みました。
演習事例は、受講者の皆さんの業務に関係の深い国際協力の事例で、中米における疾病対策プロジェクトです。プロジェクトのPDMを基に、その活動の進捗状況やアウトプット・プロジェクト目標の達成状況をモニタリングするためのシステムづくりの演習を行ないました。









 3グループに分かれ、「収集すべき情報」、「収集者と収集時期・方法」、「集約者と集約時期・方法」、「判断者(組織)と時期」、「判断結果の伝達方法・時期」について、ポストイットカードに書き込み、ボードに貼付けます。次に、それをもとに問題を抽出し、その原因を探り、対応策を作成します。完成後は、1グループずつ発表しました。


 2日目は、評価の研修です。やはり3グループに分かれ、プロジェクトの終了時の評価という設定で演習を行ないました。

 まず、評価5項目について学ぶとともに、PDMとの関係についても確認していきます。そのあとで、評価5項目ごとの「評価設問」を検討しました。「評価設問」とは、『評価で何を知りたいか』を具体的に表したもので、それらに基づき情報収集を行ない分析することで評価を行ないます。最後に評価のまとめとして、評価5項目ごとに「評価結果」と「主な根拠とその原因」を検討し、「結論」を作成し、評価対象プロジェクトに対する「提言」と他のプロジェクトの計画や実施の参考となる「教訓」を書きあげます。










 各グループとも、短い時間の中で、みんなで協力し、評価書を仕上げることができました。グループ発表の後、受講者交代で修了証の授与を行ない、2日間の研修を終えました。










 受講生のみなさん、お疲れさまでした。研修の成果を、今後のお仕事などに活かしていただければ幸いです。
Posted by pcmtokyo at 20:30:23 on 2010/03/02
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