About us
特定非営利活動法人 PCM Tokyo について知りたい方へ
Learning
PCM、AHPなどの合意形成手法、意思決定手法を学びたい方へ
Facilitators
ファシリテータをめざす方へ(PCMファシリテータ資格が取得できます。)
Support & Consulting
ワークショップの開催を検討している企業、自治体、諸団体の皆さまへ
カレンダー
2010年09月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
アーカイブ
カテゴリー
新着トラックバック
トラックバックはありません。
新着コメント
RSS配信

PCM Tokyoブログ

PHOTO


PCM Tokyoのブログです。日々の活動などをブログで紹介していきます。



PCM Tokyo | HOME >About us >PCM Tokyoブログ



2009-09-07
ファシリテーター = モデレーター = カウンセラー??活動報告
PCMでは、ワークショップの進行役をモデレーターといったり、ファシリテーターといったりします。そこでは参加者の自発的な参加を促進するために、ファシリテーターは「聞く」側にまわり、かつ心理的な洞察も必要となります。
最近、開発の現場で、相手政府職員のモチベーションを上げたり、パフォーマンスを改善したり、といった場面で、結構、心理的な課題が増えてきていると実感しています。
ということで、9月5日と6日の二日間で、日本プロカウンセラー協会の二級カウンセラー講座を受けてきました。
結論としては、ファシリテーターもカウンセラーも、土台や知識は似ている部分があって、またカウンセリングからみると、自分のいままでのファシリテーターとしての理解の浅はかさというものを実感することができました。
以下は、そのときに書いたレポートです。
 私はアフリカのザンビアなどの発展途上国で、相手の国の政府系機関及び職員のパフォーマンスを改善するコンサルタントの仕事をしている。また、その中で多数を相手とするファシリテーションという技術を活用している。今回のコースでは、自分の仕事にどう使えるかという視点で授業を聞き、多くの発見があった。
今回の講座では以下のような知識を実践を通して学んだ。

1.心理検査及び2.投影法
3.聞き方訓練
4.ライフライン
5.発達心理学
6.家族療法
7.論理療法
8.伝え方訓練
9.ゲシュタルト法
10.箱庭療法
11.自律訓練法
12.音楽療法

1&2.   心理検査や投影法では、人のタイプにはさまざまなタイプがあるということを再認識した。これはファシリテーションやコンサルテーションでも、さまざまな客層があり、その相手に対してもっともふさわしいやり方をしなければならないということは、知っていたが、このように図や動物に例えていくと直感的に理解することができる。実際にプロジェクトを実施するときにも様々なタイプがいるほうが、いないよりもプロジェクトがうまくいくことが多いが、それでも失敗する場合には、メンバーが多様性を認めていない場合に起こりうる。この多様性ということを直感的に理解してもらうツールとして、この心理検査や投影法は使えると思った。

3.    聞き方訓練は目からうろこが落ちた。というのも、カウンセラーの「聞く」という態度はかなり徹底している。やってはいけないこととして、12の「恕」(ジョ)という中で、私がカウンセリングだと勘違いしてやっていたことがあった。特に「同意」や「提案」というものも気がつかないうちに、カウンセリングに近いものと認識してしていた。もちろん、コンサルティングの場合は成果を出すことが求められるため提案も必要であるが、今のコンサルティングというものは、成果よりも相手に気付いてもらうという力をつけることも重視される。よって、提案をすることが反対に相手の考える力をつける機会を奪うという危険性は認識するべきだろう。

4.    ライフラインは、仕事でファシリテーションの中で、村の歴史を語ってもらうときにも使ったことがあるが、今回は参加者のひとりひとりの人生を見せてもらって、今までとはひとつ違った見方をすることができた。というのも、みんな何かマイナスなことがあると、それを契機にまたその人が強くなっていく過程が見れたからである。そして人生が深いものになっていく。途上国の人々も貧困にまみれることによって、もしかしたら、その国が強くなっていく、そしてまた我々にもそこから学ぶという、重要な過程を経験しているのではないか。単純な「援助」というものがなぜ良くないのか、それを実感できた。

5.    エリクソンの発達心理学も興味深く聞いた。一つ一つが論理的でわかりやすかった。しかし、人間の心の発達というものが、このように一律の標準でしめせるとしてよいものなのか、疑問をもった。かつて開発論の中で、国の発展というものが一律な発展段階でとらえていたが、現在ではその一律的な考え方に大きな疑問が投げかけられている。発展というものは一律ではないし、行ったり来たりする、その過程こそが発展であるという考えがある。果たしてこれが人間の心の発達にいえるかわからないが、いわゆる「普通」の発達があるというのは幻想ではないのか。ということを疑問として思った。

6.   次に、家族療法というものが、システム論からきているということで、とても新鮮であった。現在、私の仕事相手である、ザンビアの政府系機関も問題だらけであるが、その問題は非常に複雑で絡み合っており、原因結果を分析して、その原因を取り除けばよいというものではない。その中で全体として、対象をとらえるということが、心理療法でも実施されているということに、共通点を見出して、うれしくなった。

7.   論理療法では、クライエントの思い込みを論理的に整理して、必ずしもすべてがネガティブでないというところから、気持の「余裕」をつくるということを学んだ。これは、AI(Appreciative Inquiry)と通じるものがあったが、AIがどちらかというと、ポジティブなものに焦点を当てるというところに力点が置かれるが、論理療法では、そこまでのパラダイム転換はせずに、「私は〜ができないこともある」という程度で、余裕をつくり、少しずつ気持をポジティブに向けていくことが特徴であると感じた。


8.   伝え方訓練では、伝えにくいことを相手にどう伝えるかということを学んだ。考え方としては、論理療法のプロセスを自分に課すようなものであり、「何々をやめてほしい」という伝えにくい欲求の裏にある自分の本当の欲求を探り、その本来の欲求を満たすために伝え方をよりポジティブにしていくというものである。これはファシリテーション技術でも使うやり方であるが、このようにステップで理解するとわかりやすかった。

9.    ゲシュタルト法のゲシュタルトとは、「統合」や「まとまり」という意味である。物の見方が違えば世界は変わって見えるということで、同じ事象でも違ってみえることがある。たとえばコップ半分の水を「もう半分しかない」とみるか「あと半分もある」と見るかによって、違うだろう。その判断となっているのが、左脳であり、左脳ばかりつかっている、問題だけしか、認識しなくなる。それを右脳を活用して、問題だけでなく、良い部分も含めて全体で感じる、そして気づくことにより、精神を解放していくという考え方である。これもAIや目的分析などと効果は似ている。

10.   箱庭療法というと、クライエントに人形を並べさせて、それを「分析」して「治療」するということに目が向きがちであるが、今回の箱庭療法(日本型)は、分析よりも、この作業を通じて、カウンセラーとクライエントが共感できることが重要視されていた。もちろん、箱庭に問題が象徴されることもあるが、それよりも、それを遊びや芸術作品ととらえて、気軽にコミュニケーションを図り、なんでも話し合える雰囲気づくりというところに重点が置かれていた。遊びを通じた共感ということは、ワークショップのゲームや即興劇などでもつかっているが、その使い方というものを見直す機会となった。

11.   自律訓練法は、自分の身体と心はつながっているということで、身体をコントロールすることを学びながら、心もコントロールするということを、呼吸法などを通じて学んだ。PCMワークショップには、そのような側面がないと思われるが、ワークショップで瞑想を取り入れることで、しずかな雰囲気をつくりだすことができるかもしれない。


12.   音楽療法は、音楽を使いながら、クライエントの心に影響を与えて、そこから自己再生へのプロセスを踏んでもらうものである。今回、4種類の音楽を聴いて、なるほど、音楽というものが、心にかなり影響を与えるものだと思った。ワークショップで、さりげなく、音楽を効果的に使うことによって、より楽しい雰囲気をつくり、参加者が発言しやすい場をつくることができるかもしれない。

   以上のように、今回のカウンセラー講座では、PCMのファシリテーターとして、日ごろ使っている様々なツールを見直す良い機会になった。ファシリテーターとカウンセラー、コーチングも含めて、このようなソフトな心理分野を扱う職業が拡大していることは良いことだと思うし、またそれぞれが自分の「流派」にとらわれず、相互に交流し、切磋琢磨することが重要だと思われる。

以上。
Posted by miyoshi at 22:00:25 on 2009/09/07
[閲覧(490)][コメント(0)]

この記事へのコメント
投稿されたコメントはありません。

コメント投稿
名前
URL
内容
パスワード

nmBlog v1.6 distributed by SAMN Project