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2009-02-03
ザンビアでマジメにマネジメント(6): プロジェクトの成功要因って?活動報告
 プロジェクトの成功の秘訣は何か? プロジェクト成功の要因を明らかにすることは、プロジェクトマネジメント業界では大きな課題となっています。
 私の関わるプロジェクトでは、ザンビアの村に約100万円の予算を提供して、その中で「マイクロ・プロジェクト」という小規模村落事業を村民が実施します。プロジェクトの内容は村民が普及員と話し合って決めます。すでに100村近くが対象になっています。
 村によって成功した村と成功していない村があります。一つの成功の基準としては、事業の収入と貯蓄ですが、それこそ破産しているようなところから、既に30万円ほど貯蓄がたまった村もあります。

 この違いは何なのか・・・・・。
 マイクロ・プロジェクトの成功要因は何なのか、明らかにせよ。プロジェクト発注者であるJICAや関係者から、この単純極まりない質問がよくきます。


 わかったら、苦労しませんよ。

 わからないから、普及員等の外部者が、村に訪問してカウンセリングを行う「モニタリング」を繰り返さなければならないといっているのです。

 統計的にデータを処理して、多い少ないはいえるかもしれませんが、例えば「ベンチャーで成功する要因は?」と聞かれても、それこそケース・バイ・ケースだとしかいえないと思います。
 本当に使える成功要因の知識は、それこそ現場で生まれるもので、一般論ではないのです。


 と、こんなことを言うと、次の仕事が無くなるので、小心者の私は、ただいま成功要因分析に取り掛かっております。

 定番のやり方ですが、プロジェクト実施者である村のプロジェクト委員会の中心メンバー、1村につき各5名、40村で200名にアンケートを実施する予定です。

 その前段階として、成功要因のリストを作らなければなりません。
 成功要因のリストは、一般的なプロジェクトマネジメントから引用することもできるのですが、私のこれまでの感と経験から、どうも村の人々は違うマネジメント思想を持っているような気がしてなりませんでした。

なので、白紙の状態から考えるという意味で、3つの村を訪問して、コミッティーメンバーの人々に「マイクロ・プロジェクトの成功要因について」というテーマで、議論してもらいました。

 そのツールとして、PCMでおなじみのポストイットを使いました。
 出できた要因をポストイットに書いて、どんどん並べていきます。
 最後に、出てきた要因カードを、その重要性(プロジェクト成功の要因として)からランキングしてもらいました。

 以下か結果です。(画面をクリックすると拡大します。)


 一つ面白かったのが、かなり人間的な要素や関係性を重視していることでした。「Working Together」とか「Love」とか「Unity」とかの要因がまず出てきます。こちらから促さないかぎり、ここら辺の人間的要素だけをずっと語っていました。

 一方で、会計とか、規則づくりとか、メンテナンスとかの具体的なスキルについても出てきますが、これは結局は人間的な要素の副次的なもの、もしくはそれを強化するものとして出てきていました。

 この傾向は、3村すべてのワークショップで見られました。

 一方で、村ごとに違うこともあります。
 リーダーシップについては、村長の力が強いところは、村長のリーダーシップが、反対に普及員の力が強いところは、普及員のリーダーシップまたは指導が強調されていました。
 外部者の影響についても、村によって考え方が違いました。

 アフリカのマネジメントでは、人間的な要素や社会的な関係が重視されるとの調査結果がこれまで多数出ていますが、今回もそれを裏付ける形になりました。

 これらの結果を受けて、調査票についても、より人間的な要因について詳しく聞くことができるように、変更をしました。

 調査は2月中旬から始まります。

 さて、どんな調査結果となるのでしょうか。
 楽しみです。
Posted by miyoshi at 22:40:22 on 2009/02/03
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